
人見知りがある。場所見知りがある。
寝ながらご来店された彼は、目覚めて知らない場所に戸惑っていた。
敏感でお母さんの温もりが消えてしまうと不安でしょうがないようだった。
ママの温度を感じているときは大丈夫なのに、その温もりが感じられないと泣いてしまう。
それでも少しずつ、少しずつ、お母さんから離れる時間が長くなってきたり、一人でも大丈夫
だったりする時間が増えてきた。
でも、ふと我に返りお母さんから離れていることに気づくとお母さんを求めて泣いてしまう。
泣きながら始まった撮影は、少しずつ、少しずつ笑顔も見えてきた。
そういう少しずつの変化に私はいつも感動する。
お母さんから離れることが出来なかったのに少しずつ一人で遊ぶことができるようになっていく過程。
1時間を通して少しずつ表情が和らいでいく過程を見る事ができて、それをお写真に収め残すことができるのが幸せに感じる。
暖かく柔らかい光の中で大好きなお母さんの温もりを感じている時間。
お母さんの温もりがなによりも暖かく柔らかい。