
ebisuで撮影した子供たちの中で、一番記憶に残っている、さくらちゃん…
可愛かった…
ただただ、その子が、可愛かった。
最初のシーンでは、ただ慎ましく、そんな印象は無かったのに…
2着目の洋服に着替えて撮影を始めると、さっきとは違う姿を、私に見せてくれる。
もうすこし、かわいく…撮影に慣れたのか、もうすこし、また別の表情に…
彼女だけの色を、見せる。
私は、角を探す。
この、かわいい子供の、もっとかわいく表現するために…
光で、この子の子供をもっと浮きたたせるために…
汗が出る
簡単ではないから…
残念なのは、
私たちがもう少し親しくなれたら良いのに…
もう一歩、深く近づけない私が、とても悔しい…
生きるとは、そういうものだ
時々、私ではないあなたのためにすることもあるけれど
易しくは無く、汗の出る仕事だ
手を差し伸べる事さえ、ぎこちなくもあり
惜しくも引き返すこともある
もう一歩、近づけないのではなく、
もう一歩、近づかないのではないだろうか…