
彼女、Koharuちゃんに会うのは2回目。
1回目はコーディネーターとして、そして今回はカメラマン。
また会えた彼女を今度は撮影する立場ということで、彼女らしさを表現したいと意気込む一方、少し緊張もしていた。
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七五三の撮影用にお持ち頂いたのはレトロで美しいピンクのグラデーションと、鮮やかな緑の帯の素敵な着物。彼女自身もお気に入りでお着物を着られるこの日を楽しみにしていたんだそう。
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苦しい着付けを我慢して着物を着た彼女の表情は前回の撮影とは明らかに違っていた。
すごくお淑やかで、女性らしくて…その変化に驚くと同時に、身に付けるものがどれだけ女の子の気持ちを変化させるのかを強く実感させられた。
着替えも、撮影も恥ずかしがってパパもママも遠ざけた彼女。
その恥らう気持ちと幸せな表情を写したい、そう思った。
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彼女自身が強く目立つようにではなく、やさしくそっと、浮かび上がるように…柔らかく明暗が付くよう窓の脇に立ってもらった。
窓を眺めているのは窓と彼女との繋がり(一体感)をつくるため。そしてKoharuちゃんの気持ちを柔らかくじんわりと表現するため。
余計なものは入れずシンプルに、着物の美しさと彼女の嬉しさだけを感じてもらえるようにと考えシャッターを切った。