
成長
この写真は「成長」という単語のイメージを頭の中で考えて、私は写真で表現した。
写真とは撮影者独特のイメージであり、撮影者が現実世界をどう見ているのかが理解できる。
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地から天に向かっている木が「成長」というイメージを作り上げ、被写体と調和することが確認できる。
被写体は「成長」をしているのではなく、望んでいる。そして「成長」をしていくだろうという期待を持っている。
よって写真の向かっていく方向は「上」だ。下ではなく上であるという結論に至る。
木は被写体の成長を具現化し、余白は被写体の願いが込められている。
この写真に無駄な余白はない。
この余白こそが写真のポイントであり、全体を整理している重要な役割ではないのか。