フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

red

投稿日:2011/10/28

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時に、自由に撮り過ぎる傾向があります。

いつ沸いてくるかわからない、自分のイメージと、偶発的な子供の行動や仕草に任せて…

待って待って逃さない、そんな時間。

 

でも、そうやって撮影をしていると、どこかに不自由さを感じるようになります。

自分の中に、確実なイメージと、辿る先がなく、ただただ彷徨うような感覚です。

 

その中でも、突然、素敵な瞬間にめぐり合うことがあり、偶然的に良い写真が生まれることがありますが、

何か足りない、と思うのは何故でしょうか。

 

もちろん、カメラマンは、何かの瞬間がふと、ふわっと訪れたときに見逃さない、「目」を持つことも必要だけれど、

理想とする状況や環境を、創り出す力も、必要です。

 

両方必要です。

 

この撮影の時は、たったひとつ、「赤」という決まりごとだけをつくってみました。

それだけですが、撮影にささやかなコンセプトが生まれ、

置く小物や、衣装などにも意味が持たれます。

 

同じ場所で毎日写真を撮りながら、違う写真を生み出すということは、

自分で色んな要素を持ち寄って、化学反応を起こすこと。

 

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