フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
ベーシック
投稿日:2011/11/12
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私たちがフォトジェニックを選ぶとき、今までと違う写真、新しいものを求めていく傾向にあります。
もちろん、今までにないものを産み出すためには研究と経験の結果物で、
私たちはその写真を見ながら刺激とエネルギーを貰います。
フォトジェニックの写真を選びながらそういう概念で探していくと撮った写真の中に存在していないことに気が付き
良い写真とは?フォトジェニックとは?はたまたライフスタジオらしい写真って何だろうか?
と、何年も前から出てくるキーワードにぶつかります。
よくお客様からは自然な写真と言う言葉をいただきますが、本当にそのままを撮ってしまっては
スナップ写真との区別がつかなくなりますし、ライティングと被写体の配置を考えて私たちが
撮っている以上、100%自然と言う言葉を使えない気がします。
適切な言葉が見つからないので、なんとか言語に変換したとすれば
自然に見えるように構成された写真 と仮定しみたり・・・
そんなことを考えながら、私たちは良い写真、ライフスタジオらしい写真を考えて探しながら歩んでいますが
結局は、そうやって模索してる私たちの姿がライフスタジオらしく、そのなかからライフスタジオらしい写真が
生まれる気がします。
そう考えた時にもう一度基本、原点に戻ってみようと思いました。
写真を始めてからすぐに基本の構図を学びます。
基礎が出来るようになってステップアップして自分の色を出してまた新たなことをやってみて・・・
最近1年前の写真を見直しました。
当時の自分にとっては、自分の中の持っている力、技法を最大限に出して撮影したものでしたが
今の自分が見ると、改善点が見えてきます。
1年前に撮った時と同じ場所で、同じ配置、ライティングでも、もっと細かく追及をすれば、もっと新たな表現方法
があることを発見しました。
新しいものばかりに目がいきがちですが、今回は基本の写真を挙げました。
この写真を撮ったときフォトジェニックのことは特に考えていませんでした。
朝のミーティングで写真を見ながら、この一枚が話題になりました。
白い背景でクマと向かい合っている写真は沢山存在しています。
しかしこの一枚は、様々な要素が重なりあって生まれた一枚です。
6ヶ月のまだ一人で座ることが出来ない赤ちゃん。
ご機嫌だったこの時間帯。
一緒に撮影に入ったソニさんと私が、数秒ならこの子が座れると判断。
ママが声をかけるとすぐに笑顔になる子だったのでソニさんがママにカメラの横から子どもを呼ぶようにお願いをする。
1、2、3、の合図で数秒座らせ、ママが呼び、笑顔を見せました。
シャッターを切ることは一人でもできますが、
ベーシックな写真ですが、準備と段階を踏み、タイミングを合わせなければこういった写真は生まれません。
決定的な一枚を作り上げるために赤ちゃん、ママ、そして私たち4人の息を合わせたことにより生まれた一枚です。
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