フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
産まれてきてくれてありがとう
投稿日:2011/11/14
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I Love Youが日進店のコンセプトになって、愛について考える時間が増えた。増えたというより意識的に増やしているのだが。
私たちがI Love Youを、スタジオで表現する時、何が必要になるのだろうか。
そもそも私たちが表現したい愛とは何か。
夫婦愛、母子愛、父子愛、母子愛を見つめる父の愛、またその逆、兄弟愛、母親になった娘を見つめる祖母の愛・・・きっとまだある。
初めて母になったとき、、最初の誕生日がどれだけ重要だっただろうか。
初産で、難産で、死んじゃうんじゃ無いかと思ったお産から一年。
このお母さんお父さんにとっても最初の誕生日の撮影に、どうしても私はお母さんにクローズアップしてしまう。おそらく自分と重ねているのだ。
ようやく立てるくらいのわが子。人見知りで、アシスタントに泣いてしまうわが子。
そんなわが子が自分に見せてくれる笑顔を残したい、そう母親は考えるのではないか。だから「自然な笑顔を」とよく聞くのだと思う。
でも、わが子が笑ったときに見せるお母さんの笑顔の美しさを、お母さんは知らない。
子どもが笑ってくれたら私も嬉しい。世界中誰が見ても幸せになるだろう。
けれど、お母さんは自分を見ることがないのだ。いつも自分がカメラを構えているから。あの日の私がそうだったように・・・。
お母さんは美しい。私は良くそうBlogに書くと思う。どうだろうか。この写真を見て、お母さんがいかに美しいか、私が熱弁する気持ちがわかっていただけるだろうか。
愛は目に見えない。でも、そこに必ず存在しているもの。それを表現するにはどうしたらいいのか。
夕日、白い洋服、生まれたままの姿、二人の仕草、距離、シンプルなインテリア・・・そこにあるミルクのにおいが伝わるような一枚を撮影したい・・・
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