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私の反対とは何か

投稿日:2011/11/30

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私は感情的で、感性的な人間だとよく言われる。

最初はそう言われるのがけっこう好きだった。

なぜなら、人間はもともと感情的で感性的な存在であり、それこそ人間の魅力だと思っていたためだ。

しかし、自分が感じている感情と感性を重視しすぎていつの間にかまるでそれしかない人間になってしまった気がする。

それはどう考えてみると私の中のバランスが崩れたことを意味するのかもしれない。

 

撮影練習をやり始めた時から今まで色んな人に自分の写真を見せながらアドバイスをもらったり、評価される機会があった。

見ている人は違うけど、評価は同じ。

感情と感性、関係と雰囲気に価値を置いてある。

悪いことではないが、それしかないのが問題かもしれない。

今は問題に見えないかも知れないが、このままだったらいつかは自分の持っている色が強すぎて他のこととのバランスを崩してしまうかもしれない。

バランスをうまく維持しながら自分が持っている色が変質しないように大切に守り続けたい欲がある。

いつか朴シルザンニムはあんまりにも感情に偏っている私にこう言った。

「自分が自分だと信じていることの反対が本当の自分だと考え変えてそう行動して見るのもいいかも、、、」

それからは自分の反対について深く考える時間を持ってみる。

感情の反対を考えてみると、理性っていう単語が浮かぶ。

「理性的に考えて判断して行動する人」

何も感じなくてただ客観的に物事を眺め、冷静に判断して行動すること。

それがうまくできる時は少ないが、それでも自分の反対を忘れずにやってみようとしている。

 

人生のバランスを守るためだ。

自分が持っている大切な色をもっと賢く守るためだ。

 

この1枚は私にとって何の意味も持っていないただの写真だ。

 

感じたことが何もない。

その代わりに色んな人にアドバイスされたことを冷静に考えた。

光、顔のラインの立体感、四角の終わりを見ること、比率的なバランス、ピント、、、

それがうまくできたかどうかは分からないけど、大事なのは感じるのではなく考えて写真を撮ったということだ。

 

本物の自分を守るため自分が持っている性質に集中する方法もあるが、

反対の自分になってみる方法もある。

 

幸せに生きていくことに必要な真理を教えてくれた人に改めて感謝する。

 

 

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