フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
転換
投稿日:2011/12/24
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自由が丘で長い間撮影をしながら、以前は写真を変化させる方法がわかりませんでした。
この部屋では左側にフラワーカフェがあり、そこから少し自然光が入ります。
しかしこの時期の光の量は非常に少なく、暗いことが多いこの場所。
暗いから、と言いながらライトを多くつけて撮影をしていました。
昔、李社長がしてくれた撮影教育で、光を加えるより遮るほうが大変という話がありました。たしかにその時、部屋の窓からあらゆる光が入るのを遮り、一か所の光を利用しようと窓をレフ板などで遮りましたが、その作業がとても手間のかかることでした。
撮影をしている時間よりも遮るための労力の方が大きかったのです。
冬の時期は光が少ないこの部屋ですが、暗いけれどこれを逆転の発想で暗いことを利用してしまえば、良かったのです。
最近、本を読みながら感じることがあります。
全てのことには表と裏があり、マイナスがあればメリットがあります。
それをどうやってとらえるかで不便にもなるし有利にもなるのです。
それは写真を撮るときも、生き方でも同じことで、不思議と全てのことに共通することを再認識しました。
あたりまえだけど、その当たり前を引き出して、勝手に決めつけずに写真のもつ無限大の可能性をもっと探していきたいです。
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