フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
変化
投稿日:2011/12/30
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~しなければならないと感じてしまうことがある。
帽子が傾いている。直さなくては。
声をかけてもこちらを見てくれない。何か音で惹きつけなければ。
段差に足をかけて危ない。手を差し伸べなければ。
スタジオで一定の時間の流れの中で、できる限り被写体に寄り添っていくのが、
我々の務めでもある。関係性を大事にしていきながらも、マイナスな要素を直していく必要がある。
しかしそういった意識は、時には自由を奪ってしまう。
写真にとってマイナスな要素は、誰にとってマイナスなのだろうか。
彼らが思ったその行為や行動に対して敏感に反応していく。
私はそこに彼らの時間の凝縮を感じる。
被写体に寄り添っていく方法を、変化させていかなければならない。
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