フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

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投稿日:2012/1/27

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兄と妹。

 

このシチュエーションに何かをプラスしたくて、

今回はパパに入ってもらいました。敢えてパパだけにしてみました。

もちろんパパが入らなくても、

このポーズをしている2人だけで一枚の絵は出来上がるのですが、

 

パパは雲のように大きいなと感じられるイメージ。

子どもたちは、

何歳になってもずっと自分たちの子どもだというパパの証しにもなって、

仕事で忙しくて、夜遅く帰る日があったとしても、

心は子どもたちのそばにいるよ、という小さなサイン。

そんなイメージを、

最小限で表現するために足だけのフレームインにしてみました。

 

 

愛している。

ずっと見守っている。

それらの色褪せない想いを勝手に信じ、願い、

多少の僕のエゴや想いも加えながら、

僕は、シャッターを切ります。

 

僕は感情を混ぜる表現者です。

カメラマンとして、それはどうなんだというご指摘もあるかもしれませんが、

それが自分のやり方です。

 

目に見えるものだけを写すのが,

自分の考えるこのスタジオでのカメラマンの役割ではなく、

目には見えない、触れることのできない、

空気感や存在感、感覚を残すということも、必要な要素の一つであると考えます。

 

ときには太陽になって光を降り注ぐ力強い要素と、

雨風から我が子を守る大きな木のイメージを作りたくて、

先にパパの立ち位置を決め、

あとから子どもたち2人にパパの間に入ってもらいました。

 

顔も性格も笑い方も、兄妹とはいえ全く違っても、

一本の大きな木の下で、

彼らは共に木になるのです。そしていずれ森になるのです。

根を生やし、葉を伸ばし、

ときには協力して、補い合いながら、

パパから笑顔をもらい、ママから優しさをもらい、

もちろんそれ以外のエネルギーもたくさんもらって、大きくなるのです。

スクスクと・・・、

一歩ずつ。

残してくれる足跡をたどりながら。

 

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