写真を撮る前も撮っている最中も、もちろん撮った後も。

バランス、配色、アングルなどたくさんのことを考えます。

考えて考えてその結果が、一回のシャッターにつながっています。

 

ただときどき、その考えるという行為を度外視して、純粋にただ惹きつけられる瞬間があります。

 

この子とファインダー越しに目が合った時がそうでした。

 

撮影してから半月ほどが経つでしょうか。

今まで何度もこの写真について考えてみましたが、

この純粋無垢な瞳の前では写真の構成要素云々の文句がまったくと言っていいほど浮かんできませんでした。

 

それはこの子の存在の美しさにあてられて、思考をストップさせられてのことでした。