フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

家族写真の心構え

投稿日:2012/4/2

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No.3 Jiyugaoka

Photo by. Ishigaki

Assist by. Onodera

 

カメラマンによってそれぞれのやり方があると思いますが、

私の場合家族写真をできれば一番最後に撮る派です。

もし、撮影の流れとかでどうしても序盤に撮るときは分類作業で一番最後に家族写真が来るように配置しています。

 

理由としては

家族写真こそがお客さんとの絆を一番深く感じる写真だからです。

子供なら短時間で仲良くなったり、帰るときはすっかり友達になってしまうのですが

初対面のママ、パパから笑顔を探し出すのは、カメラマンとして、人間としてのコミュニケーション力にも繋がるので

本当に毎回悩んで悩んでいます。

 

昨日来てくれた家族は

パパさんがとてもユーモアな方で、子供の接し方やあやし方もとても勉強なりました。

5才の七五三の撮影で自由が丘店に来てくれたんですが、

最初は緊張しすぎて硬い表情をしていたので、この先の撮影がどうなるかな・・・と思いながら撮影を続けていたら

パパさんが後ろから投げてくれる一言で子供がどんどん元の笑顔を見せてくれたのです。

 

そして1シーン目を終えて撮った家族写真。

最初は「ザ・七五三」の家族写真を撮らなくちゃ、と勝手に固定概念を持ってポーズを取ってもらったのですが、

この家族の本当の姿がどうも表現できてないような気がして、

着物にフォーマル姿にもかかわらず、楽しそうなオフの家族を演出してみました。

 

写真の良し悪しはお客様の判断に任せますが

個人的には、これでよかった!と思います。

そして、この写真に家族の名前を入れてプロショーのカバーとして完成させた時は

家族写真を撮る心構えを教えていただきました。

 

スタジオという不馴れな環境で、

短い時間内に家族のありのままの姿を残すのは難しいかも知れないけど、

できるだけ近く、できるだけ家族の中に深く入り、理解をすることによって

家族の元の姿に近づくことはできると、思います。

 

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