フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

これ以上

投稿日:2012/4/30

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これ以上、カメラマンとして望むことが

今の私には思いつかない。

 

それは一年ぶりの再会で、

一年前、私が自由が丘で撮影したふたりを

今年も撮影することが出来たこと。

今年は妹の七五三だった。

 

大好きなこの兄妹を、

多大なる信頼を寄せている着付け師の先生に

着付けてもらって、

撮影は、アシスタント技術、コーディネート技術、

そして何よりも一人間としてお客様と接する能力がこんなにも高い

誰よりも信頼しているコーディネーターと組むことが出来る。

 

正直、何の心配もない。

純粋に撮影に集中することができるのだから。

だからこれ以上、何を望むことがあるのだろう。

そんな時、自分は恵まれているなと思うと同時に、

恐怖感に似た緊張を覚える。

なぜなら、あと足りないのは去年を上回る己の技術だけなのだから。

 

私は周りに恵まれている。

 

だからこそ、全てが完璧に揃ったこの状況で、

去年の自分を上回る写真を撮れない自分になってしまう時が来たら、

カメラマンなんかやめてしまおうと思う。

 

「撮りたい写真」が撮れる環境にあるということ。

それだけじゃない。

撮影中のあの雰囲気がクセになっている。

コーディネーターが子供たちと仲良しになって優しく見守りながら、

親とも話して雰囲気を作ってくれる。

子供好きの着付の先生は、少し離れた所でニコニコと皆を見て

たまに温かく笑う声が、横から聞こえる。

そして何よりも、ひよりとしゅんやが楽しそうに笑って

そこに居てくれるということ。

 

今の私には、

これ以上望むことが思いつかない。

 

 

 

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