フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
youthful days
投稿日:2012/5/6
268 0

この一枚を見たときに、、初夏らしい一枚に仕上がったなと思いました。
コーディネートも、背景の色味も、全体の雰囲気も。
横浜店で写真を撮っていて今までこの場所に人物を置いて、
光を用意して写真を撮るということはあまりありませんでした。
私はインテリアを生かした、広さや奥行き感のある写真を撮るため、望遠レンズを持ち玄関の外に行きました。
スカイブルーの玄関をぼかし、その奥に被写体を置き、さらにその奥の背景の色と配列を整えました。
サイドにライトボックスを加え、背景を思いっきりボカすことで立体感を生み出したいとも思いました。
3Dっぽく見える写真を表現したかったのです。
写真教育を受けてきて、私の写真はいつも”2D"っぽいと言われてきました。
人物と背景が重なるような立体感のない写真という、悪い表現です。
より人物が浮き立つような、しかし、全体として見たときに一体感もあるような・・・
そんなものをここ1ヶ月探し続け、しっくりくる一枚に出会ったような気がしました。
全体を見たときに、床の色が少し私のイメージとは違ったので、
床と足元は入れずに撮影しようと思った時、どこで被写体を切るか、という難問にいつも頭を悩ませます。
もうちょっと上なのか、もうちょっと下なのか、もうちょっと左まで入れるのか、右にもっと余白を作るのか・・・
私はこの場所で横写真を撮ることに意味があると思いました。
被写体の左側はブルーとグリーン、人物の右側が淡いピンク。
被写体を介して別れた色味が、すごくきれいだなと思いました。
被写体のこの表情も、この部屋の、この空間の、この光の、この構図のイメージにぴったりだなと思いました。
立ち上がって一歩前に進み出しそうな、それでいて、なんだかワクワクした喜びの表情を見せる彼の姿に、
私の心も踊るようなウキウキした気分を感じました。
この記事をシェアする