フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
繋ぐ…
投稿日:2012/6/3
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撮影の時に私は雰囲気をすごく大切に考える。
ライフスタジオの写真って何だろうといつも思う。写真というよりも、その時の楽しさや思い出、その場の雰囲気というのが写真をつくっていると思う。だからこそ絶対に記憶に残る1時間にしたい、そう考えて撮影に望んでいる。
私が作る雰囲気は、まず自分の心をオープンにすること。いつでもお客様が入って来れる様にという気持ちでお客様と接している。だからパパママ子供の心をどうやって惹きつけられるかということをたくさん考えてきた。ただ最近気がついた事がある。私が子供の心の中に入ってく事はやや苦手なのかもしれない。だから何かアクションを起こしても相手が心を見せてくれない時に戸惑ってしまう。。。ある人は子供の心にす〜っと入っていく事が得意な人がいる。その人を見ながら感じる事は子供の心を読み、静かに入っていく、その入り方がまた自然でいつも一緒にいたかのような感覚だったり、相手から自分を受け入れてもらっているような感覚を覚える。でもどちらも共通している事は、心がそこにあるということ。表面的な心だとどうしても限界を感じてしまう。いつも一生懸命にするということは当たり前であり、常に心がけている事ではあるが、さらに踏み込んだ気持ちが撮影を変える。
この撮影をしながら自分の心がその子に入っていけた感覚を得た。カメラを構えるとどうしても子供の心に入っていくというよりも写真と言うものに集中してしまう。もちろんカメラマンなので絶対に必要だが、そこでコーディネーターとの関係がその子を繋いでくれる。初めは恥ずかしがったりして目をつぶったりする仕草もあったが、コーディネーターと話をしながらその子の心が開かれ私たちを受け入れてくれる、一緒に遊ぼうよという気持ちにさせてくれた。そしてカメラマンの声がその子に届く。「鳥さんまで足届くかな〜」とのコメントにすっとその子の足が伸びる。その時がまたぞくぞくさせられる瞬間でもある。その時は一瞬し〜んとなる。その子の集中力を持続させたいからだ。そしてまた次の遊びを求める。このやり取りがまた楽しくて心に残る雰囲気が作られていくのだと思う。
大切にしている事、それは心のつながりをもとめていること。その為の雰囲気であるということ。
私たちを受け入れてくれたairuちゃん、airuちゃんのパパさん、ママさん、繋いでくれたコーディネーターゆきちゃんに感謝したい。
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