フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

同じ

投稿日:2012/7/30

266 0

 

好きなものや、熱中できるものがあるってことは

とても幸せなことだと思う。

黒い大きなカメラを持った私の存在すら目に入らない彼にとって

こちらの声かけは早々に効果を無くしてしまったようだった。

迷うことなく寝そべった彼のその目は、

引いたり押したり、忙しなく動く車のおもちゃのタイヤだけをじっと見つめている。

 

同じだ。

まるで、自分自身を見ているようだった。

なぜなら、私も人目をはばからず彼とまったく同じ格好をしていたのだから。

迷うことなく寝そべって、ファインダー越しに彼を見つめていた。

 

好きなもの、熱中できるものを見つけた。

だから私も幸せなんだと思った。

 

 

この記事をシェアする