フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

STORY(Red) : See you tomorrow

投稿日:2012/8/13

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「ストーリーのある兄弟写真を撮ること」を意識し撮影していく中で考えなければいけないのは

始まりだけではなく終わりを意識するということです。

小説を書き始めたら結末を読者に与えなければいけませんし、

映画を観始めたらエンディングが用意されています。

リセットボタンを押すようにプツンと終わらせるのではなく、こういうやんちゃ男子×2の場合は

ちょっとクスッとしてしまうような終わり方が出来たら最高だなって思います。

そういう意識で物事を見て撮影を進めていくと,

「おいおいそろそろ止まってくれ~」と心の中で叫び、実際には全く動きが止まらなかったとしても、

その中から動きのある静止画写真を残すことが出来ます。

さらに言えば兄弟写真を撮るときにはそれぞれが違う動きをするからこその面白みがあると思います。

完全にシンクロしていればそれはそれですごくかわいいなと思います。

でも例えばポーズは同じでも表情が違っていたり、

違う動きの中からシンクロしているような瞬間を見つけられたりする方が個人的には200%面白いなと思います。

終わりよければ全てよしということわざがありますが、ここで終わりですという終わらせ方ではなく、

次に繋がり新たな物語に発展するような終わり方で終わることの方が難しいですが単純にスマートだなと思います。

止まない雨はないし、明けない夜はない。

青から赤へ、赤から青へ、点滅を繰り返しながら私たちを導く信号機のようにもっと丁寧に考えなければいけません。

仲良くくっついて笑顔でおしまいというお決まりの終わらせ方だけではなく、

私たちは小説家になってその子たちにふさわしいエンドロールを作ってあげる必要があると思います。

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