フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

学ぶ

投稿日:2012/8/31

299 0

 

カメラマンになるため毎日撮影練習をしていた時、撮影を指導してくれた人は私にこういう日本語を教えてくれた。

「マネぶ」

初めて聞いた日本語だったが、彼女によるとそれは真似しながら学ぶことを意味する単語だそうだ。

 

私は1年以上Baby Closetの撮影を少しずつ手伝いながら写真を見てきた。

最初はアシスタントとして単純に子供のコンディションを考えたり、撮影中の子供の表情を見るのがすべてだった。

しかし、カメラマンになってからは目線が少し変わることになった。

 

被写体をどこに位置させてカメラマンはどの位置から撮るのか。

光はどうやって使うのか。

シャッタースピード、絞り、ISOは何にして撮影するのか。

小物は何を持たせるのか。

クローズアップの時はどこからどこまで切っているのか。

 

いつも子供のかわいい瞬間を感じながらただ感情にしたがって撮る場合が多かったが、

Baby Closetの撮影の時には冷静で客観的に撮影を見ることになった。

 

特に私は彼の横のクローズアップのバランスが好きだ。

それで、同じく撮るためにはどうするべきかをずっと考えた。

カメラの位置やレンズ、被写体の位置や目線など

同じ条件で同じ撮り方をしながら何回も真似してみる。

そして、真似しながら写真について新しいことを学んでいく自分を発見する。

 

好きな写真を真似していきながら成長する喜び、

その喜びがいつかは創作への歓喜に転換される瞬間を夢見る。

この記事をシェアする