フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

BE ALIVE

投稿日:2012/9/23

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写真を撮っていて自分の中で一番楽しいと思えるのが家族や兄弟の写真です。

あるカメラマンに、「あなたは何が撮りたいのか」ということを問われ、

私は“自分が何を残していくためにここで写真を撮り続けていくのか”ということを改めて考えました。

いまや数多くのカメラマンがひしめくこのライフスタジオの中で、

自分が求めていきたい、目指す写真はどこにあるのか・・・

いつの間にか商業写真館の中で商業写真館っぽい写真を撮り続け、

私は自分の中で"無難であること"を必要以上に求めるようになっていたのかもしれません。

写真は光だ、黄金比率だ、バランスだ、コーディネートだ・・・

構成する要素の一つでも多くを取り入れたいけれど、

自分が大切にしているものがそこになければ、私ではない違うカメラマンが撮った写真と何も変わらない。

私は私が感じる空気感をそこに残したい。

シンプルに。優しく。

そのカメラマンとの会話の中で、自分の大切にしているものや、心を、見失っていたのだと感じ、

自分が生きた写真を撮っていなかったのではないかと深く反省しました。

決まった場所で、決まったように撮っているのでは、その辺の証明写真機で写真を撮っているのとなんら代わりがありません。

機械ではなく、人対人。

機械的には撮れない、人の手が操ることで生まれる、温かみ、生きてる空気感、やすらぎ、幸せ、呼吸まで・・・

心を込めた優しい写真が、今の私の全てです。

 

aoyama photo by FUNADA assistant by Aimi

 

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