フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
寄り家族
投稿日:2012/9/28
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shonan photo by kawano codi by miku& yuki
休みの日に湘南店に遊びに行った。そこで、まさかの湘南店の店長河野と撮影に入ることになった。
三歳のとても可愛らしい女の子の撮影であった。
撮影中、子供と一番遊べる久しぶりのアシスタントに、テンションあがりながらの撮影であった。
そんな中、ずっと子供とにぎやかに撮影していたのに、家族写真撮影になった瞬間に、カメラマン河野がいきなりその家族から距離を置いたのに勘付いた。
なるほど。被写体の髪の乱れや着崩れをササッと直し、私も併せて陰に隠れる。
レンズを望遠に切り替え、陰から撮影する。私も必要最低限の声かけしかしなかった。
私たちの気配を消す。
どんな写真になるんだろう。ワクワクした。
撮影が終わり、モニターに写し出された家族写真を見て、ハッとした。
「寄り家族」…浦安店で見ることがなかった写真だった。
その家族しか構成要素がないその写真は、その家族にしか出来ない空気感が宿る。
75カットの中にある1枚のこの写真が、すべてを物語っている様に感じた。
…これだ!
これを浦安店でもやってみよう。
そう思い、今月の我が店の主題とした。
幸いなことに、浦安店には積極的にまっすぐに課題に取り組んでくれるカメラマンが2人もいる。
クローズアップを飛び抜けて得意とする長尾カメラマンと、
撮影中の雰囲気にも集中し、技術力だけでなく内側から写真を作っていく西垣カメラマンだ。
お互いに得意なことを混ぜ合わせ、相棒でもある2人から生まれていく新しいバリエーションである「寄り家族」が楽しみで仕方なかった。
寄り家族。
その家族だけの温度が伝わる写真。
それは
一番近くにいる存在を、
一番近くにいて欲しいと再確認出来る写真である。
(文:okamura miku)
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