フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
Memory
投稿日:2012/10/31
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毎日撮影をしていても、機械的にならずにいたい。
10人いたら10通りの性格、好みがある。
更に兄弟ならば、関係性も様々だ。
だから、なるべく被写体に合わせて柔軟な自分でありたい。
4か月の子の兄妹写真は、赤ちゃんのコンディションと、ポーズのバリエーションが非常に難しい。
ポーズを作るのに時間をかけると、疲れてしまうので、タイムリミットもすぐに来る。
お兄ちゃんは、撮影の初めで緊張していた。
そんな条件の中で、二人がすぐに楽しんでもらう必要があった。
うつ伏せだけだと、物足りなかったので洋服に合わせ二人には本を読んでもらうことにした。
「弟に見せてあげて!」とお願いすると、
お兄ちゃんは優しく教えてくれていた。
他にもここで撮った写真があるけれど、一番印象に残った一枚。
手前に余白をつくり本とアルファベットを置いて前をぼかす。
ちょっと、離れたところで二人を見守っている気分になる。
本は左から右奥へと流れ、更に被写体も左の弟から右の兄へ高さの差が出ている。
そうしたことで逆の「く」の字のラインを作った。
後は、おにいちゃんの優しさが出た瞬間。
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