フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

写真の力

投稿日:2012/11/18

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写真の力


写真の凄いところは、説明がなくてもたくさんの事が”伝わる”ということだ。
戦場の写真からは傷ついた街のメッセージが
街頭の写真からはその国の今が
人の写真からはその人の背負っているものが
闇の写真からは光の力が
それぞれに、メッセージを放っている。

フォトジェニックのページを開くと、まず六枚の写真が目に入ってくる。
その中でふっと目に止まる写真は、人に何かを伝えようとする力がある。
それが感情か、技術か、人の魅力か、はたまた光の表現か。
伝えたいものは撮影者それぞれにあって、写真の下に添えられた文章はその答え合わせのような気がする。
その答えがなくとも発しているものを感じさせられるような写真が撮れるようになりたいと思う。
一方で、答えを明確に書くことができる撮影者で居たいとも、思う。


私の撮った一枚の写真。
この写真から見た人に、何が伝えられるのだろう。伝わったのだろう。
答え合わせをしてみる。
私が伝えたかったことは、家族の温もりと、家族写真を撮ることのできる幸せ。
そして家族それぞれのバランスと形があることだ。
パパの足の間に立ってもらおうとしたお兄ちゃんは、唐突にパパによじ登りはじめ、それを見たママと弟くんが大きく笑った。
私はパパの首の心配をしていた。
パパはよじ登られることになれていて、苦笑している。
傍ではアシスタントの迎さんが笑っていた。
笑顔に溢れた時間だった、だからシャッターをきった。その中に伝えたいことが詰まっている。

私の撮る写真には伝える力があっただろうか。
伝わっただろうか。

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