フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

繋2

投稿日:2012/11/25

335 9

原点そして初心を忘れないこと。

 

 

最近、私は彼女を亀と呼んでいます。

少しのふっくらした体で若干猫背に首が出ている彼女の姿勢のこともあるのだが

彼女が持ち出すペースがどうにも亀に似ているに違いないと思っている。

 

かなみは亀だ。

不器用で無口で何を考えているのか大半は分からないが、自分のペースがあって、一緒にクスクスと笑える笑いのセンスもあって、カメラマンとして何を大切にしたいのかを心に潜めている。

まったくいやらしいやつだ。そして愛くるしい。

 

私が越谷に来て一緒に入った3回目くらいの撮影。

いつもの淡々とした雰囲気で淡々としゃべりながら進めて行く。

私はほんわりしながらもサバサバしているママの雰囲気と優しいパパさんからでてくる

この家族のことが好きだった。

 

いつもだけど始まればてんやわんや!

笑いが耐えない、、そこでもかなみは静かにふふっと笑う。

そしてこの撮影が終わり、なんかいいねと言った時、小さい声で彼女はボソッと言いました。

 

その家族でしか撮れない家族写真が撮りたいです。と

心が温かくなり、彼女の今の気持ちにまっすぐに心に響きました。

 

私の始めての頃の気持ち、人を思う暖かさ、そして自分を守るまっすぐな強さ。

亀のように、ゆっくりと自分を信じて自分をペースでいける人。

 

その証です。

カメラマンの気持ち、そこで一緒に本気で遊んでしまった私、止まらないマイペースでかわいい下の子、まじめなおにいちゃん、優しいパパ、ママ

この一枚がいつまでも私をほっこりとさせてくれます。

 

 

今の私に一番必要な先生はかなみカメラマンなのかも知れません。

 

write by ming photo by kanami in Koshigaya

この記事をシェアする