フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

ストーリー

投稿日:2012/12/27

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第一印象を大事にしたい。

だから私はいつも、一番最初にその子を見た印象で撮影を始める。

そんな自分のスタンスがだんだんと見えて確立出来てきた中で、

今度は色んなカメラマンの75カット原本を研究するようになった。

 

原本の意味。それもずっと考えている。

あるカメラマンの原本を見たときに、流れるようなその75カットに魅了された。

「流れる写真というものを撮ってみたい」

そうコーディネーターに相談し、とことん話し合い、

シナリオを作ってストーリー性のある写真を撮ろうということになった。

 

今回私達が作ったシナリオは、「洗濯物のお手伝い」である。

シナリオを作ったことは初めてで、全てが手探りだった。

ストーリーの詳細をコーディネーターに話す。

それに合わせた服をコーディネーターが提案してくれる。

動きやすい服、大きめのぶかぶかな靴、頭につけたピンクのリボンと、

背景の水色に合わせて色のバランスを考え

干してある洗濯物にもピンクを取り入れる。

そうやって一枚の絵になったときの色のバランスや配置を考えて、

小物を提案してくれるコーディネーターには本当にありがたいと思う。

 

あとは被写体の視線と表情、ポーズと立ち位置、そして猫(たまたま居た)。

75カットあるから、何枚か見た上でまた違ったストーリーが見えてくるが、

この1枚だけでもストーリーを感じることが出来る写真になったと思う。

写真は引き算だというけれど、そのバックグラウンドで

どんどんエピソードや準備を足していくのも、非常に面白い。

 

 

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