フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

白と黒のタイミング

投稿日:2013/4/9

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モノクロの写真表現が好きだ。

写真を撮影しながら私がモノクロを選ぶ瞬間には多くのタイミングが存在する。

動き、ポーズ、光、インテリア、被写体への気持ち、自分の気持ち。

その多くの要素と現実が交差した瞬間、矛盾の無いモノクロが誕生する。

いたずらに色を排除する訳ではなく、意図として色を排除する。そしてこの写真にもし色が必要なのであれば、見る人がその想像力で配色すれば良いのだと思う。

 

写真の魅力の一つは『想像』にある。主軸たる撮影者の意図とサブタイトルのような見た人が想像する世界。

一枚の写真にストーリーは必ず存在するがその答えは見る人の数だけ存在している。

そしてモノクロの写真は逆にカラーへの可能性も感じさせてくれる、この写真をカラーで見たかったと思ってもらえた時、一枚の写真にまた別の可能性が誕生する。

 

私は自分が撮影した写真に対して、見た人が話し合い、考えてくれるのが好きだ。私の写真はそのとき初めて真の価値を示してくれる。

良い写真。それだけの一言でで終わる事無く、もっともっと自分の写真から沢山の言葉がうまれてほしいからだ。

この写真について話したくなる、そんな写真が本当の意味で良い写真なのだと思います。

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