フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
調和
投稿日:2013/4/16
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日の光はいい。
光は多いほどいい。光が窓を通り抜けて部屋まで入ってくる。
その光の強さや方向は、インテリアのイメージを多様に変化させる。
そのイメージをいかに写真と調和させるかが頭を悩ませるところでもある。
それにいつも頭を使い、身体を動かし、時には直感をもって調和を目指す。
気付けば日がだいぶ伸びてきた。
このインテリアに突きささる光は、日暮れのかぎりなく横から入る光。
普段なら私は壁を背にして逆光のあたたかみのある写真を撮る。
しかしこの日の部屋の扉を開けて、壁に投影されたその光のシルエットを見た瞬間、
私は夕暮れの太陽を背にした。
この光のシルエットはまるでプロジェクタから映し出された映像のようで、
その映像の中の住人として彼女を調和させるためにどんな演出をすればよかったか。
様々な要素をもって、この写真とはまるっきり違う世界を映し出すこともできただろう。
ただ私の場合はこう調和させただけだ。
SU&TAE
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