フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
メイクアップ
投稿日:2013/7/31
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久しぶりに違う店で撮影した。
いつもと違う背景、インテリア、小物、ライトを見ながら、ああやって撮ろう、こんな撮り方もできるかも!考えながらワクワクした。
自由が丘でも鏡越しでとったことはあったけど、ここはまた全然違う環境だ。
薄暗い個室にオレンジのライトが包む。
これから、舞台へ出る女の子がメイクをする。鏡に写った被写体と、実際の被写体どちらを入れるかと考え、両方入れることにした。
鏡に写る被写体をメインにしながら、実際の被写体も視界に入れる。いつも鏡越しの撮影は、二人の人間の撮影をしているようにも感じている。そして、今回のここの写真の主役は、実際の被写体でなくて、鏡に写った被写体だった。自分を鏡に移して、準備をしている、メイクアップをする女の子の写真を撮りたかった。そこで、当然ながら、鏡の方へピントを合わせる。
そこから、左右上下どこまで入れるのか、後ろ姿はどこまで入れようかと考えながら撮影した。主体が鏡の中の被写体とわかるように、露出を肌に当たる部分を少し明るめにして、実際の被写体は、ぼかしながらさり気なく切り取る。後ろ姿に必要なのは、頭の真上の少し下から、テーブルに置かれた手までだったのでそこでカット、そして背中の部分は、花と髪が入ればいいので、そこまでを入れた。そうすることで右側に余分な余白が出来ずに被写体や髪飾りが沢山あるなかでも左部分に集中ができる。
後ろ姿やそれに近い様子を撮影するときに、単なる後ろから撮るのではなくて、いつもイメージカットとしてポイントとなる部分を捉えようとしてている。
普段から、後ろ姿はイメージが重要で、衣装、ライト、仕草など何かしらのポイントが必要だと私は思っていて、今回はそれともちょっと違った視点で、鏡の被写体を引き立てる役として入れることにした。
完全に真正面ではなく、少し首を傾けていることで、花の位置を確認している、メイクが終わって最終チェックをする女子のイメージに仕上がった。
Omiya photo Ogawa codi Kinoshita
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