フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

配色と調和

投稿日:2013/10/28

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urayasu codi by yuki  photo by okamura

 

色の組み合わせには、いくつも配色パターンがあります。その中で、このコーディネートはトーンオントーンと呼ばれる配色に則って、衣装を組み合わせています。

その配色パターンは、このように同系色の濃い色と薄い色の服を組み合わせた着こなしに適用ができます。

写真から、柔らかく、無垢な印象を得ませんか?

被写体の個性である、その子独自の個性的な髪型を活かすためヘッドアクセサリーは敢えて付けませんでした。

もしも、この衣装の色が鮮やかな色をしていたら、どうでしょうか。

調和がなくなり、被写体だけが浮き出て見えて違和感があったでしょう。

また衣装を最大限に活かすためには、カメラマンとの兼ね合いが重要となってきます。

まずカメラマンが声かけによりこのポーズを提案しました。脚を折り曲げることにより、レギンスのボーダーをより強調し、写真にアクセントを加えるためです。

衣装を見てモニタールームに撮影場所を決定し、やさしい物静かな、だけど暖かい雰囲気の写真になるように、コーディネーターの私はあまり声掛けをしないようにしています。

顔に綺麗に光が当たるように、写真からは分かりづらいですが、カメラマンがコーディネーターの位置を設定しています。

落ちる影も印象的に見せるために、前ボケはせず、そのほかのインテリア、配置する小物も最小限にしたたとのことでした。

もしも、この衣装でフラワーカフェなどの赤いにぎやかな背景で撮影していたら、インテリアの色が衣装を纏った被写体よりも勝ってしまい、一枚絵として見たときの、インテリアと被写体の調和がまるでなされないでしょう。

写真において、カメラマンの衣装への理解度は、写真の完成度を上げます。

浦安店では、モニタールームは普段あまりインテリアとして使うことはありません。

が、しかし。このように、衣装の特性・特徴をちゃんと理解した上で、よりマッチしたインテリア、被写体のポーズなどを設定していけると、より一層説明の出来る、ちゃんとした理由のある写真に繋がるのではないでしょうか。

 

 

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