フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
「目的」
投稿日:2014/4/1
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No.99 Yokohama aoba
photo by volvo codi by misato
出来る限り撮ってあげたい好きな写真があります
「横顔」です
横顔というのは鏡でも自分で確認する事が出来ません
両親でさえもマジマジと見る機会は少ないのではないでしょうか?
そんな普段意識する事の少ない横顔を撮りたいと思って撮影に望んでいますが
私は横顔を撮る為のツールとして「横写真のクローズアップ」を使用しています
私の中で「横写真のクローズアップ」をきちんと撮る条件があります
それは目的を持った「目」をしている事
これに尽きます
ただ横から撮るだけでは、真似をしていっけん同じに撮ったとしても
ダシの入れ忘れたみそ汁のようにまるで味気のないものになってしまいます
「目」に目的を持たせる為には動機付与が必要であり
動機付与をする為にはこちらが被写体に深く入り込まなければいけません
この写真の動機付与はコーディの大橋さんにやってもらいました
撮影開始からのコミュニケーションでもはや友人となっていた2人
もう動機付与について私がわざわざ入り込む必要は無く、目線だけ指定させてもらい
その瞬間役割分担が規定されました
私の撮影ではコーディネーターが私のそばにいることはそんなに多くありません
その答えはなぜ撮影を2人で行っているのか?という問いに含まれています。
当たり前に聞こえるかもしれませんが、それは役割を分担する事ができるからです
自分が物理的に出来ない事は助けてもらえばいいし、自分が得意な事は任せてもらえばいい。
その区分けはカメラとコーディという枠で分けるものではなく、撮影をひとつの完成品として作り上げる為に相乗効果を生み出す役割分担をその撮影ごとに規定していくという事です。
分担内容はどの撮影も違います。
10という撮影を作り上げたいが私がどうしても4しか出せない条件なのであれば6だしてもらえばいいし、私がもし10出せる条件がそろっていれば11や12を目指してもらえばいい。
私は常に10を出そうと努力します。
それは自分で全てやってしまおうと言う事ではなく、11や12になるようにいつの撮影も限界を超えていきたいと思っているからです。
結果としてアシスタントというよりは、よりーディネーターとしての役割をさせてあげられるように心がけています。
結果としてアシスタントというよりは、よりーディネーターとしての役割をさせてあげられるように心がけています。
だから私よりも被写体や親御さんのそばにいてもらう事が多いのだと思います。
撮影者の2人がどれだけ相乗効果をあげながら撮影にのぞめるかが、被写体との距離を近くし
「横写真のクローズアップ」にきちんとダシを入れられるかどうかの境目になっていくのではないかと思っているので、結局は人に深く入っていかなければ何もいい結果は出ないのだなと
つくづく思います
つくづく思います
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