フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

未来

投稿日:2014/7/8

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No.99 Yokohama Aoba 
 
HairMake&Coordinaite by Kaori Sasaki
                         Photo by Volvo
 
 
 
ハーフ成人式の特徴は全てを撮影者が作り上げる事であり、それはいわばポートレート写真の原点回帰とも言う事ができます。
 
特に形として現れやすいのがポージングです。
足の指から頭の先まで全てにおいてアンテナを張り巡らせ写真を構成します。
 
この写真で言えば、目の高さから顔の角度、手の付けるところから指の雰囲気、そして口。
私はどの撮影に入る時でもその被写体にとって一番素敵に見える瞬間や場所はどこなのか初めにリサーチをします。
 
それが被写体の年齢が小さければ小さいほどその瞬間や場所は甘く範囲は広いものとなりますし、逆に大人になればなるほど特徴的になり範囲は狭くより見えにくくなっていきます。
 
とはいえまだ10歳であってプロのモデルではありませんので、ただ指示を細かくすれば良いというものでもなく被写体との距離感を縮めていく事が重要となっていきます。
 
 
また、私達目線という違う面からハーフ成人式の特徴を見てみると、共に働く仲間達の
ステップアップや新しい条件の提示としての役割も担っています。
ヘアメイクもそのひとつであり、ヘアメイクは青葉店(現:新横浜店)の佐々木さんの
取り入れたい事のひとつでも
ありました。

彼女はとても人をよく見ます。

スタッフに対しても子供達に対しても相手を「その人」としてとらえ多様性を認める事ができます。
それはヘアメイクをする人間にとって一番重要である「その人」にとってベストなメイクができるということにもつながります。
佐々木さんは撮影の構成と被写体の状況を見て変化を加えていき、そのイメージをカメラマンに対して提示ができる人です。
 
しかし人を見る能力と同時に重要なのが技術です。
もし自分のレパートリーが1つしかなければその子をよく見極める事ができたとしても方法はひとつしかもっていないことになってしまいます。
きっとこれからも産みの苦しみによって大変になるかもしれませんが、だからハーフ成人式はステップアップとしての条件でもあるのだと思います。

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