フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

The family picture 5

投稿日:2012/3/22

332 0

 人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。

 

写真技術ついて以前学んだときに『良い習慣』を積み重ねていく経験が重要だという話を聞いた。

そして、良い習慣は個々自ら作らなくてはいけないという事であった。

 

わたしの良い習慣とは何だろうかと振り返ってみた。

もっとも大きな要因を考えるとしたら

ある一定期間続けてきた家族写真への追求ではないだろうか?

 

成城店は3階建てのスタジオで、お客様を来店後すぐに家族写真を撮る用の

白い壁がある一階の部屋に案内している。

そこで、撮影の流れを決めたり衣装を決めたり要望を伺ったり着替えをしてもらったりする。

打ち合わせが終わったら、一階の玄関の横にある全身鏡で身だしなみを確認後

家族写真を最初に撮影していくのが成城のスタイルである。

お子様もいきなり一人の撮影よりかは、パパさんママさんが最初そばに居た方が安心するということと

なるべくお客様の階段移動の負担を減らす為など、いくつかの理由で成城店では最初に家族写真を撮影している。

 

条件の長所・短所は常に発見される事だと考えられる。しかし、人間は弱い生き物でありどうしても短所の部分に目がいきやすく

短所の固定概念から逃れられなくなる経験をしやすい。

窓から入る強い光の影響で、被写体の不必要な光が当たることだったり、

壁面のスペースの限界であったり、奥行きの問題、

被写体の身長差やカメラ位置の問題など細かな短所をあげればキリがない。

思考錯誤のうえ、今のポジションと照明の位置、

被写体との距離間を考えての窓の外からの撮影など出来る限り成城店でもっとも条件の良いスタイルを導いていった。

置かれている条件の中で、もっとも良い条件を正しく導いて安定した写真を基本ベースとして撮影していく力は

成城店で撮影するカメラマンならだれもが備わっているのではないだろうか。

それがある意味の技術であり、良い習慣を作る為の方法ではないだろうか?

そのようにわたしは考えている。

 

この一枚の写真はその良い習慣に基づき、更に以前学んだ「最大限圧縮された効果を生みだす為の大胆なカット」で習慣化された技術を生かした家族写真である。

四角の中をシンプルな状態にすること。

その結果、写真を見た人の視覚を被写体に集中させることができ、

この家族の関係というものにより深いメッセージを込めて表現した一枚である。

今後も、良い習慣を身につけていく為には正しい条件をつくる力と

写真を文章化すること、そして継続して家族撮影に集中していきたいと考えます。

この記事をシェアする