フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive
shonan
投稿日:2012/5/30
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暮らしたい場所に、暮らそうと決めた。
海まで自転車で行ける、そんな街だった。
都会のようで、田舎で、みんな思い思い好きなように生きている気がする。
この街が好きだ。
そんなこんなをしていたら、この街にスタジオがやってきた。
湘南店という名前になった。愛着のある場所になった。
1ヶ月ぶりに湘南店に戻ってくると、季節が変わったことを感じた。
日が長くなった季節。
午後。この部屋には、暖色を帯びた光が多く入るようになっていた。
またこの季節が来た。この、柔らかい光が好きだ。
minato
名前のイメージもふまえて衣装を用意し、この場所で撮影しようと考えた。
湘南店を作る時、最後の最後までどうなるか分からず残っていたこの場所は、他の店舗にはなかった、
流木をあしらった湘南の雰囲気に合う空間となった。
撮影を始める前に、この部屋に迎えるまでの時間帯を逆算し、撮影を組み立て、
ちょうどいい時間に撮影することができるだろうとわくわくしていた。
そしてタイミングよく撮影することができた。
流木の壁を引きで入れてみたり、光を使って色々撮影をしたのだが、
ふと、静寂になったこの瞬間、すごく惹かれるものがあった。
思い思い。
逆光で入ってくるあたたかい光が、白い床に反射しながら男の子を迎え入れてくれた。
この光があるかないかで、全く印象の違う写真になっていたはずだ。
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