フォトジェニックアーカイブPhotogenic Archive

直感的に写真すること

投稿日:2013/6/30

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私の撮影のおおよそは論理的ではなく直感的だ。

写真の様々な構成要素を課題に取り組んで、多面的な視野で臨むうちに、自然と何かが沸き上がってくる瞬間が多くなってきた。ある瞬間に突如回路がつながるのだ。それは晴れ間に落ちる光や被写体の偶然の動きだったり・・・この自然と沸き上がり、一瞬にして回路をつなげてしまうものを直感というのだろう。

直感的の対義語として論理的があるが、直感だって論理的なのだ。

撮影の経験やよい写真を見たりして構築された思考・判断を通して、適当と思われる解答に繋がる経路が見つかって、解答が直感として浮かび上がってくる。

直感が導き出される過程を論理的には説明できないが、論理的に説明ができないだけで、紛れもなく自分の知識・経験に基づいて考え産まれたイメージがそのまま写真に繋がってきているように思う。それが今の自分が出せる「最適に近い答え」なのだと。

 

この写真もそんな直感から生まれた写真。

はじめは2階のとある部屋で撮影する予定でいた。階段へ向かう1階の廊下の進む先は、玄関の窓から差し込む光が。梅雨でぐずった天気がほんの少し見せてくれたご褒美のようなお天道様の光だった。

私は直感によってパッと一目見て「これが一番いいだろう」と閃いたイメージをもって、そのイメージのままにシャッターを切った。

そのイメージを構成する包み込む逆光を核心とし、被写体の性格・身体のしなやかさ・どのような表情を引き出されるかを理解した上で、被写体とコーディへ指示を飛ばしている。このイメージは決して斬新でも驚愕させるような写真にはすることはできないかもしれないが、私の直感から生まれた論理的に計算された純粋なフォトジェニックといえるだろう。
 

 

本当に見えているときは答えが先に見えて理論や確認は後からついてくるものなのかもしれない。
 

論理を超えた直感から生まれる創造性をつかんでみたい。

 

Omiya photo by Suzu codi by Yume

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