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ストーリーテラー

投稿日:2018/11/5

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私たちは毎日お客様に「75cut」のお写真をご用意させていただいております。

なぜ75cutなのか。そんなにいらなくない?と思う方も多いでしょう。

ですが、75cutがあれば、ひとつのストーリーが作れます。

私たちがいる場所は「人生の写真館」ですから、75cutないと、ダメなのです。

 

 

 

「ストーリーテラー」

 

ICHIKAWA Photo

 

Photo by Yuri Motohashi

 

Coordinator by Takayuki Fujigoe

 

Write by Yuri Motohashi

 

 

Place:4F

Time:AM10:00

Weather:Sunny

ISO:800 F:3.2 SS:1/160

 

 

 

それではいったい、どのようなストーリーが作れるのでしょうか。

 

 

【人見知りがある子の撮影の場合】

来店時、その子は人見知りの為怯えています。私たちスタッフを警戒し、ママから離れません。

目にはたくさん涙を浮かべ、どんなおもちゃも見向きもしません。

ですが撮影が進んでいくと少しずつ慣れてきて、おもちゃで遊び始めます。気づいたらママから離れ、ひとりでも大丈夫になりました。そして、スタッフを味方だと理解してくれて、一緒に遊んでくれるようになりました。もう、笑顔満開です。そして最後には笑顔でいっぱいの家族写真で幕をとじます。

私たちは、この一連の流れを写真として残します。泣き顔も、撮ります。私たちからすると、泣き顔もその子の立派な成長過程の一部と考えます。ぜひ泣き顔も残してあげましょう。その泣き顔があってこそのストーリーが生まれます。何年経っても、この75cutを見たときに「あのときは泣いちゃったけど、ちょっとずつ慣れていったよね」と語ることが出来るでしょう。これは、75cutあるからこそ、出来ることです。

 

 

【兄弟が多い場合】

大家族になるまでには、多くの奇跡がありました。それは、お子様の誕生です。その奇跡を忘れないように、残さなければなりません。ですので、ぜひ最初はパパとママの2ショットから始めましょう。次は長男or長女が加わり3ショット、そうして子どもを1人ずつ増やしていって撮影をします。

このようにして、今の家族になるまでの流れを撮っても良いと思います。

 

 

これらのストーリーは、あくまで一例です。こういう撮影方法もあるよ、というお話です。

こうしなければいけない、この順序で撮らなければいけない、というものはありません。

だからこそ私たちカメラマンは個性を出していかなければなりませんし、写真世界のストーリーテラーにならなければいけないのです。

 

 

【今回の場合】

3歳の七五三撮影でのご来店でした。皆様ご存知の通り、3歳の七五三撮影というのは、とても難しいです。まずは着物を着る着ない問題、着たあとに草履を履く履かない問題、草履を履いたあとにもう脱ぐ脱がない問題。などなど、問題は山積みです。良いんです、それでこそ3歳です。自我の芽生え、おめでとうございます。

今回お写真にうつっている”なぎさちゃん”。どんな子かなぁ~と挨拶に行くと、もうすでにヘアメイクを始めていました。大きなイスに、ちょこんと腰掛けて。鏡をまっすぐ見つめています。どんどんと可愛くなっていく自分の姿を見るのが嬉しいのでしょう。

「とってもお利口さんですね~」とママに伝えると、「あはは~、まぁ結構しっかりしているほうだと思うので、撮りやすいと思いますよ」とのお言葉が返ってきました。

なぎさちゃんのことを信頼しているママが、とってもかっこよく見えました。そんなママは、素敵なお着物をお召しになられていました。そして、ヘアメイクを終えたなぎさちゃんは、これからママに着付けをしてもらいます。

着物を着せてもらい、腰紐を巻いているとき、これから始まる75cutのストーリーが、頭の中にパパパパァーーっと沸いて出てきました。

 

 

 

あぁ、この二人の関係を撮りたい。

 

 

 

「ママさんすみません、着物を着せ終わったら、被布はあちらで着せてもらってもいいですか?」

 

光が差し込んできているフラワーカフェでの着付けの仕上げをお願いしました。

3歳のお祝いとして撮影に来てくれて、その為にお着物を着るなぎさちゃん。おめかしの最後の仕上げは大好きなママ。なぎさちゃんの75cutのストーリーは、ママに着物を着せてもらっているところから始まっていたのです。

 

 

ママが着付けをして可愛くしてあげたことも思い出としてきちんと残るように。

「あのときはとってもお利口さんだったね」とお話できるように。

 

 

【写真分析】

ここのフラワーカフェには、午前中の眩しい光がグゥーーンっとのびていました、その光を使って幻想的な写真を撮ろうと思いました。大好きななぎさちゃんを着付けしてあげる優しいママと、大好きなママに着付けをしてもらった可愛いなぎさちゃん。着付けが終わって、これから「お写真頑張ろうね」というときでしたので、ママとなぎさちゃんには手を繋いでもらいました。なぎさちゃんの照れくさそうな表情が、なんともいえません。

被写体の関係性に注目できるよう、重心を寄せ、空間部分には被写体を包み込むように前ボケをいれました。前ボケと光が交じり合って、これから始まる物語の中へ吸い込まれていくように表現しました。

このように、75cutという写真の中で、いかにストーリーをうまく作り出し、表現し、写真で語るか。

75cutの面白いところです。

「人生の写真館」と呼ばれるライフスタジオの面白いところです。

 

 

 

お写真の掲載を快諾してくださったママさん、ありがとうございました。

ママさんがなぎさちゃんを信じてあげているお姿、丁寧に丁寧に着付けをしてあげているお姿を見ていたら、とっても幸せな気持ちになりました。その気持ちから、この1枚は生まれました。

なぎさちゃんが大きくなったとき、この写真を見返して、この日の思い出を語ってくれたら嬉しいです。

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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