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デザインされた原本

投稿日:2018/12/3

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お客様各位

 

いつもライフスタジオをご愛顧いただき、誠にありがとうございます。

私たちが皆様にお渡ししているお写真データは、全て加工が可能なものでございます。私たちはデザインをせずに、撮ったそのものをお渡ししておりますので、皆様にてどうぞご自由にデザインを加えてお楽しみください。

 

 

 

 

 

と言いたいところですが、すでにデザインがされているような、加工が不必要と思われるお写真もございますので、予めご了承ください。

 

 

 

 

 

「デザインされた原本」

 

 

ICHIKAWA Photo

 

Photo by Yuri Motohashi

 

Coordinator by Takayuki Fujigoe

 

Write by Yuri Motohashi

 

Place:3F Washitsu

Time:PM4:24

ISO:800 F:3.5 SS:1/125

 

 

ハウススタジオで撮れる写真は、有限のようであり、時に無限。

小物の使い方、時間帯、光の使い方、被写体の動かし方によって、写真は七変化する。

ファインダーから覗く四角い世界を、カメラマンは自由にデザインをすることが出来る。

 

 

 

 

ということで、自由にデザインをしてみました。

そのときのお話をさせていただきたいと思います。

 

 

■経緯

モデルは7歳の女の子。

私は今回の写真を撮る際に、このようなイメージを頭に描いていました。

『均等性を重視した、クセがなく、まるでデザインされたようなもの』

7歳の七五三は安定した撮影を行えることが多いので、細部までこだわることが可能な撮影です。

きっちり、優しく、明るく、おとなっぽく、時に、その子らしく。

着付けの先生も細部までこだわって、美しく着付けをしてくれていますので、私たちも美しく撮らなければなりません。

なので、均等性は重視したいところでした。

 

舞台は市川店の和室。

市川店の和室は4畳。

僅か4畳、されど4畳。

ふすまをサイドにするか、バックにするか。

ふすまをつつくか、開けるか。

ななめから撮るか、押入れから撮るか。

白いライトか、オレンジのライトか。

こんな感じで、写真を撮るには充分な広さです。 

さらに、市川店の和室の可能性を広げさせてくれるアイテムとして「半透明の引き戸」があります。

私は、この「半透明の引き戸」を使って、デザイン性のある写真を撮ってみたくなったのです。

 

 

■材料

『均等性を重視した、クセがなく、まるでデザインされたようなもの』の為に準備した材料はこちらです。

・和の小物

・半透明の引き戸

・葉っぱの前ボケ

 

さて、材料が揃いましたら撮影に挑みます。

ポイントは「均等性」と「デザイン」です。

 

■工程

1.カメラマンの位置決め

半透明の引き戸を使っての撮影ということで、位置は一箇所。ふすまが背景になるように撮ることにしました。

 

2.引き戸のバランス

引き戸は全部で4枚あります。今回は、誰が見ても違和感がないような「均等性」を重視したかったので、左右対称にすることにしました。なので使う引き戸は2枚。この引き戸が写真の中で2つの役割を果たしてくれます。

ひとつは写真のフレーム的存在(デザイン)、もうひとつは被写体を少し隠すことによって写真に奥行きを出す役割です。

 

3.前ボケ

「デザイン」として最適なのが前ボケだと思います。優しい雰囲気を出したかったので、葉っぱを用意。引き戸とのバランスを見ながら、フレームのように適度に周りを埋めてくれるよう、観葉植物をクルクル回しながら微調整。前ボケかけすぎ注意。

また、和の置物を置くことによって、葉っぱ引き戸小物被写体、とより一層写真に厚みが出るので、奥行きとデザイン性が増しました。

 

4.被写体の配置

小物をちょっと引き戸に隠したように、被写体もちょっぴり引き戸に隠しました。理由は2つ。ひとつは、小物と被写体のバランス。もうひとつは、引き戸に隠れることによって引き戸が被写体より前にあるように見せ、奥行きを出したかったからです。

そして写真の上部に空間を作ることで、写真という小さな四角い世界を広々と見せ、被写体の凜とした雰囲気を出し、和室の静けさを表現しようと思いました。

 

5.被写体の動き

少しだけ振り向いてもらうことで大人っぽさを表現。引き戸の隙間から彼女の部屋を覗いているような、ちょっとしたドキドキ感もあるかと思います。

ちなみに正座、結構痛かったようです。そんな中でのこの表情。素晴らしいです。頑張ってくれてありがとう。

 

6.カメラの設定

ふすまのラインを出したかったので、F値は3.5にしました。F値を基準にし、露出が合うように感度を合わせました。

 

 

 

■結果

均等性もあり、デザイン性もあり、ついでに神秘感も手に入れました。

 

 

 

写真を撮る段階でデザイン出来るのは、カメラマンの特権です。

今度は何を使ってデザインしましょうか。

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