「記録」だけでなく、「物語」を写す写真を残したいと思っています。

記録は、その日その時の事実を残すものであり
物語は、その瞬間に流れていた空気や光、心の動きまでを閉じ込めることができると思っています。

着物姿の女性が柔らかな逆光に包まれ、そっと顔に手を添える瞬間。
その光の温もりや、風に揺れる髪までが物語の一部となると思っています。

 

同じ場所・同じ時間でも、撮る側の視点によって写真はまったく違う表情を見せます。

 

何を主役にするのか、その人らしさをどう見つけるのか、
そして光や風、季節の匂いまで写し取れるか──。

私はその瞬間の美しさや温度を、何年経っても思い出せる一枚にしたい。
記録的な写真ではなく、心に残る「物語」を届けていきたいです。

 

Photo by Ikemoto
Coordinated by Harada
Written by Ikemoto