Photo by Tamada 
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君のふとした1秒。
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髪の毛がふぁさっと肩から落ちそうになる瞬間、
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目線の先にある自分のつま先が少し上がる瞬間、
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ずっと決めて作っていた顔がふとカメラを意識しない自然な表情になった瞬間、
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そんなひとつひとつの要素が多く詰まった彼女の行動が現れるのは僅か1秒という瞬間でした。
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この彼女の写真から、大人びた表情を垣間見たような、静寂な美しさを感じました。
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数百枚の写真を写した中で、
明るい光の中で笑顔を絶やさない彼女の写真とは裏腹に、
暗めに落ちた影の中で光へと足先を伸ばし、落ち着きと静かな表情で見下ろしている姿は、それまでとは180度違った彼女でした。
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その瞬間を切り取り写すことができたことに、自分自身も喜びを感じました。
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ふとした1秒の中には、
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"予想をしていなかったこと"が多く存在します。
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私自身もその予想をしていなかったことに対しての驚きと、その1秒を写し撮ることのできる写真の面白さをこの瞬間に感じることができました。 .
被写体を撮る時にカメラマンとして意識していることは、
指示されたことではない、その子自身でとった動きや表情をより多く写すことです。
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きっちりとし過ぎたポージング、決まり過ぎた表情、何もかも完璧に作り上げたものより、
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"その子にしかない動きや表情のある写真"を残したいという思いで日々写真と向き合いシャッターを切っています。