店舗フォトジェニック集
Photogenic
Life is beautiful
投稿日:2026/3/15
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3歳の七五三は、特別です。
まだ赤ちゃんっぽさが残っているのに、
ふとした瞬間に急にお姉さんのような表情を見せる。
幼さと背伸びが同時に存在していて、
その不安定さがとても魅力的だと思います。
今回の撮影で印象に残ったのは、やはり目でした。
澄んでいて、まっすぐで、
こちらが何かを探ろうとすると、その前に見透かされてしまいそうなほど綺麗な目。
子どもの目はいつも透明ですが、
その中でも時々、はっとするような強さを持った目に出会うことがあります。
可愛い、だけで終わらせたくない。
綺麗、だけでも少し足りない。
その目が持っている空気ごと写したいと思いました。
今回使ったのは、スタジオのインテリアにあるオブジェです。
手前に置くことで、画面の中に少し奥行きが生まれる。
ただそれだけのことかもしれませんが、その少しの重なりが写真をただの記念写真から少し遠ざけてくれる気がします。
目の前にあるものをどう使うか。
背景として置かれているインテリアを、背景のままで終わらせないこと。
その意識だけでも、写真の見え方は変わってくると思います。
そのオブジェには、
“Life is beautiful”
と書かれていました。
とてもまっすぐな言葉です。
でも、こういう言葉は時々、あまりにもまっすぐすぎて、
写真の中で安っぽく見えてしまうこともあると思っています。
だからこそ、どう写すかが大事でした。
言葉を説明として置くのではなく、
その子の存在と一緒に、自然と画面に溶け込ませること。
そうすると、その文字は飾りではなく、
その写真の空気そのものになる気がしました。
背景には水色のアンティーク家具。
着物も水色とピンク。
そして手前に置いたオブジェもまた、水色が基調。
色が揃っているからまとまる、という単純な話でもありますが、
実際には、同じ系統の色が重なることで、その子の目や表情がより静かに浮き上がって見えました。
色が主張するのではなく、
色が全体を整えて、その中で人が一番綺麗に見える。
雑誌のような雰囲気、というのは、たぶんこういうことなのだと思います。
何か特別に奇抜なことをしているわけではない。
でも、配置や重なりや色の統一感によって、
普段見ている世界が少しだけ非日常に見える。
その少しの差が、写真を印象的にするのだと思います。
3歳の七五三は、
まだ着物に着られているような幼さもまた可愛い時期です。
完璧にポーズを決めるわけではないし、
大人のように表情を作り込むわけでもない。
それでも、その未完成さの中に、完成された美しさのような瞬間がふっと現れることがある。
【 Life is beautiful 】
Written by chiba
今回の写真もそうでした。
綺麗な目。
水色を重ねたインテリア。
手前に置かれた“Life is beautiful”の文字。
その全部が一枚の中でつながったとき、
ただ可愛い七五三写真ではなく、
少し雑誌の1ページのような空気を持った写真になった気がします。
人生は美しい。
その言葉を、まだ3歳の彼女はきっと知らない。
でも、その存在そのものが、もう十分にその言葉を証明しているように思いました。
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