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ランドセルから咲く春

投稿日:2026/3/15     更新日:2026/3/15

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新一年生の撮影には、独特の明るさがあります。

七五三ともまた違う、
お誕生日とも少し違う、
“これから始まる” 人だけが持っている光のようなものです。

まだ少し大きく見えるランドセル。
背負られているというより、まだランドセルの存在感のほうが勝っているような、そのアンバランスさもまたこの時期だけの魅力だと思います。

今回の撮影では、小さなテーブルの上にランドセルを置きました。

ただ置くだけではなく、
そのランドセルの中から生花をあふれるように出してみる。

ランドセルは本来、教科書やノートを入れるものです。
そこから花が出てくるというのは、現実には少し不思議です。

でも写真の中では、その少しの非現実が、これから始まる新しい日々への期待とよく似合う気がしました。

新一年生になるということは、
毎日の景色が変わるということです。

はじめての通学路、
はじめての教室、
はじめての友達、
はじめての時間割。

その始まりにある少しの緊張と、大きな期待。
その両方を、花で包んで応援したいと思いました。

ランドセルから咲く花。
それは飾りというより、
これからの毎日が明るく、みずみずしく、やさしくありますようにという気持ちの形だったのかもしれません。

背景には、天井から広がる花畑のような空間。

しかもただ花があるだけではなく、
光を受けてキラキラと揺れていて、横写真の広がりの中でとてもよく映えていました。

縦ではなく横で撮ることで、
一人の存在だけで完結しない、空間ごとの美しさが写る気がします。

ランドセル、花、背景のきらめき。
それぞれが単体でも可愛いのに、横のフレームの中でつながることで、ひとつの春の景色になる。

そういう写真でした。

撮影をしていると、
ランドセルは“持ち物”でありながら、実はとても感情の乗りやすい被写体だと感じます。

これから6年間を共にするもの。
期待も、不安も、きっと少しずつそこに積み重なっていくもの。

だからこそ、その最初の姿をこうして特別に残すことには意味があるのだと思います。

まだ何も入っていないかもしれないランドセル。
でも写真の中では、そこから花があふれている。

未来そのものみたいで、いいなと思いました。

榴ヶ岡店では、毎週新しい生花をご用意しています。

だから同じ“ランドセルフラワー”の撮影でも、
その週ごとに少しずつ表情が変わる。
花の種類や色、空気感の違いが、その日だけの一枚をつくってくれます。

撮り方を工夫することももちろん大切ですが、
生きた花が持っている力には、やはりかなわない部分があります。

完成されたものではなく、
今まさに咲いているもの。
そのフレッシュさが、新一年生のはじまりととてもよく似合っていました。

ランドセルから咲く花と、
きらきらと広がる天井の花畑。

その一枚の中には、
春のはじまりと、これからの毎日へのエールを込められた気がします。

 

【 ランドセルから咲く春 】


Written by chiba

Hair & Makeup by Kumagai

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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