店舗フォトジェニック集


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10年

投稿日:2025/5/15

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時々、ふたりで話すことがあります。

「わたしたちって、こどもたちからしたら何なんやろうね?」

写真撮る人?

なんかよく分からんけどたまに会う人?

ボケとつっこみ……??

わたしとようちゃんで、時々想像します。

 

むかしむかし、それはそれはとても大変な撮影がありました。

0歳1歳ふたりの兄弟撮影、あっちゃこっちゃどうにもこうにも収集つかず、言葉には出さずとも、その場にいた大人全員が「これはやばい…」となっていました。

そんな中、パパが全力ダッシュで近所のレッキャベ(当時:スーパー)に行き、かしわおにぎりとお菓子を買って戻ってきて、お兄ちゃんのお腹を満たして撮影続行、なんとか撮れたという1日。

 

彼が1歳の頃から撮り続けて時は経ち、気づけば10歳4兄妹。

しばらく下の子たちの撮影が多かった中で「今回は10歳記念をメインで」ということで1年生ランドセルぶりのたっぷりソロ撮影を行いました。

いつも弟や妹がわちゃわちゃしてる中で待ってくれていたんだなぁと思うほどに、家族や兄妹でいる時とは違う「お兄ちゃん」ではない、ただただ自分の姿。

久しぶりにゆっくり話をしながら、ひとりだけだからこそ見えてくる表情や、いつのまにか大きくなった手、しばらく見ていなかったようなこの子だけのタイミングでの素の笑顔も見ることができ、わたしたちも心から嬉しい時間でした。

 

ちゃんと、見れる。

ちゃんと、気づける。

あ、、、という瞬間がある。

それは10年の中で変わったことと変わらないことも含めて、はっとする瞬間にシャッターを押しているというよりも、押していたというほうがしっくりくるくらい、ただ過ぎていく時間の中で逃したくない瞬間。

 

この日はちょうど桜が満開の晴れていた1日。

これだけ晴れていたら外に出て桜と一緒に撮りたい気にも、もちろんなりました。

ただそれはそれできっと人も多く、撮影ができるかできないかも分からず、いちばん桜が綺麗に見える場所を探すことになるはずです。

その時間をこの場所で。

 

空が青いからではなく

桜が綺麗だからでもなく

 

ただ目の前にいる人のうつくしさだけに集中できる、特別な時間。

だからわたしたちは今日もこの場所で、いちばん近くで会話をして、時々ぼけて時々まじめな話もして、遊んでいるように見えてどこまでもいろんな角度から内面の変化や目に見える姿をどう撮ろうかどう捉えようか、そしてどう届けようか集中しています。

鏡で見ている自分では見えないところまで、何かが見えるように。

 

あれだけ大変だった撮影がもう信じられないくらい静かな時間。

 出会ってから今までの関係があるからこそ、この写真には写っていない数々の場面も見えてくるのは

撮影の当事者だけの秘密の思い出のようにも感じています。

 

 

こどもたちにとって、わたしたちは別になんだっていい。

なんかへんな人たち、でも

なんかしらんけど、自分たちのことよく覚えてるなぁ、でも。

 

大真面目なことを言えば自分自身としては 「あなただけのうつくしさを知っている人」でありたいと思っています。

みんなひとりひとり、必ず持っているものがある。

 

今までの10年と、これからの10年。

だんだんと周りと自分を比較して自分を認識しながら、悩みや葛藤も出てくるはずで、自分で選択していくことも増え、後悔や挫折も経験することもきっとある10代。

人は人になっていく。

その過程をほんの少しだけ見せてもらいながら、わたしはどうしていこうか、また考えさせられる毎日です。

 

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美しさを表現し、思い出を記録する、楽しい遊びの空間

人生の写真館ライフスタジオという名前に込めた想い。
それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
家族の絆とかけがえのない愛の形を実感できる場所として、
人を、人生を写しています。

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