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【成長のための感情】

投稿日:2019/6/20

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「一人前」になるために、必要なものは何でしょうか?

いつからなれるものなのでしょうか?          

 

大人になった今、ふと自分は「一人前」なのだろうか

と思うことがあります。

カメラマンとして。

ライフスタジオのスタッフとして。

そして一社会人として。

そんな時に一度立ち止まって考えるのは過去のことです。

 

人には誰しも初めてがあると思います。

それは初めての一人暮らしであったり、

初めての仕事であったり。

さらに時を遡れば子ども時代、

初めてだらけのことだったのではないでしょうか。

そんな初めてを繰り返し、いつの間にか人は

その初めてに慣れ親しむようになります。

経験を積み、自身の中である程度の予測を立て、

前回よりも上手く立ち回り、そして知らぬうちに

「一人前」と呼ばれるようになるのです。

 

しかし、経験をただ積んだだけで「一人前」

になれるわけではない、そう僕は考えます。

それは「一人前」が自称ではなく他称で使われることが多いからかもしれません。

自身の驕りではなく他者に認められるようになって初めて「一人前」になれるのではないでしょうか。

では他者に認められるようになるにはどうすればいいのか、それが次のステップです。

今回はそのステップについて、撮影した写真と織り交ぜながら考え、分析していきたいと思います。

 

写真分析【成長のための感情】

photo by Chappy 

coordi by Masaaki Ara

write by Chappy

 

写真の彼には妹がいます。

年の差が少しはあるけれど周囲の大人から見ると

同じ子どもに括られることが多いでしょう。

しかし両親からするとそこに「兄」という

別の名称が加わります。

 

昨年も来てくれた彼。

2年連続で入っている荒さんは彼らのことを

覚えていました。

年齢もあり、やはり彼自身自分を1番に見てほしい

気持ちが強かったそうです。

 

今年はどんな撮影になるかなと、2人で色々と話し、

観察しながら兄妹撮影へと移ると

元気な妹ちゃんをリードしようと奮闘している、

兄としての彼がそこにいました。

 

時には妹ちゃんの撮影の際に、ついつい誘われる瞬間も

あったのですが、目を見て「次にカッコよく撮ろう!」

と声をかけると葛藤しながらも頷いてくれます。

 

そんな彼の「一人前」の兄へ、少しずつ歩みを重ねている姿から学びがありました。

成長するために必要なもの、それは感情だと。

 

初めに抱くものが必ずしも正の感情ではなく負の感情である場合もあります。

嫉妬や悔しさなど誰しもが抱いたことのある感情、

それを制御し正の感情へと転換させられた瞬間に

初めて成長が見えるのではないかと思います。

そしてその成長が見えるようになって、

他者から認められるのではないでしょうか。

 

写真の彼は、妹からソロを撮るという

順番に対しての葛藤を飲み込み、

自身の番が来るまで耐えていたこと、それが成長でした。

 

そんな小さなこと。

 

ある人はそう感じるかもしれません。

しかし人は小さな成長を重ね続けることしかできません。

時には失敗することもあります。

それでも自分の感情と向き合い続けることでしか

変わることができないのです。

 

そんな成長を遂げた彼の写真を撮る上で、

最も心がけたのは光です。

ただ明るいだけではなく、彼なりの葛藤を経て「一人前」の兄へと成長し続けている様子を映し出したいと考えました。

 

そのため彼にあたる光、

彼と背景の間の光、

背景であるインテリアにあたる光と使い分け、

様々な感情が行き交う彼自身を

表現しようとこだわりました。

 

 

共に撮影を作ってくれた荒さん。

「いい写真だ」

そう認めてもらえたことは僕自身の成長が

見えた証のように思います。

 

これからも「一人前」の撮影者と胸をはれるよう

成長を続けられたらと思います。

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