事実はひとつ。

真実はそれぞれの目にそれぞれに写る。

多様な世界になった今、真実は人の数だけあるのだろう。

 

彼は１０歳記念での来店。

生まれて１０年。幼少期という日々愛を一身に受ける時期は過ぎて、小学校生活も半ば。

なんとなく世の中が見え始め色んな気持ちが入り混じる時期。

彼の目元まで伸びた前髪が印象的で、同じ年の時に私自身が恥ずかしくて目元ギリギリの前髪に敢えてしていたことを思い出した。

その目線の先には何が見えているのだろうか。

 

絶妙な年齢と目元ギリギリの前髪に思いを馳せながらシャッターを切った。

 

彼の目に何が写るように見えているのか、見る人によって違うのかもしれない。

１枚の写真からそんなことに気付かされた。

そして、一人一人に真実があることを忘てはならない。

 

photographer▷ Izumi
coordinator▷Koh
styling＆written by Izumi