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映画のワンシーンのよう

投稿日:2021/9/30

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Photo by volvo

Coordi by Satsuki Kudo

write by Natsuko Takagawa

 

まるで映画のワンシーンのような1枚。

ミステリアスで、少しドキッとするようなこの1枚がとても好きです。

なぜ映画のワンシーンのように感じるのでしょうか。


 

まず、この柵の間から覗くように撮ることで、彼女とカメラマンとの距離感が表れ、遠くから自然な彼女の様子を撮っている、という自然さの部分の表現になっていると思います。

また、顔のパーツ以外が少しずつ隠れていることで、彼女がどんな子なのか気になるようなミステリアスさが出ています。

 

自然さの部分で言うと、手や視線の位置などは指示しているとは思うのですが、柵に少し寄り掛かってもらったり、固めすぎず動作の途中でシャッターを切ることでこの自然さが出ているのかなと思います。

背中側に大きく余白を取っていることも、彼女がゆっくり歩いてるというような、自然な様子の雰囲気に繋がっていると思います。


 

柵越しであえて被写体の一部を隠しながら撮っているのに、こんなに被写体に集中できる理由としては、光の明暗差が綺麗だからだと思います。

 

後ろが1番明るく、顔の部分が見やすい明るさで、寄り掛かっている服の部分が1番暗く、柵の部分が少し暗い。この光の層があることで写真に立体感が出ています。

被写体に当たる光だけ見ても、首筋や鼻筋だけではなく、手前側の頬にも光が届いていて、キャッチライトも入っています。彼女を綺麗に見せる光も当たっているからこそ、彼女により集中出来るのだと思います。


 

あとは、この写真が映画のワンシーンのように見える大きな要因の一つとしては、コーディネートだと思います。

普段は着ないような、鮮やかなグリーンのレースのワンピース。黒いベルトとイヤリングと帽子を合わせて綺麗めな印象です。

このコーディネートと先述した内容がマッチしていたからこそ、1枚の統一感が生まれ映画のワンシーンのように感じたのだと思います。



 


 

私は、「この子、きっとこういう子なんだろうな」と伝わるような写真が好きです。

でも、この1枚のように「この子はいったいどういう子なんだろう」と想像したくなるような1枚も好きです。

 

両極端のように感じていましたが、そうではなく、「どういう子なんだろう」と想像する1枚は、「その子の新しい魅力を見つける」という部分に繋がっている1枚だから好きなのだと思いました。

その子の魅力を残すという部分で同じなのです。

 

私は彼女の撮影に直接関わってはいないのですが、スタッフルームでお話ししたときの無邪気な彼女も、この写真から感じる大人びた雰囲気の彼女も、とても魅力的で大好きです。

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