店舗フォトジェニック集


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静音

投稿日:2025/8/15

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Photo&Write by yoko

Coordinator by Miyazaki

 

 

止めてから動かすか、動かしてから止めるか。

私は常にこの2択を思考します。

カメラマンにもよるだろうし、それ以上に被写体によってそれは変わるものなのでしょう。

しかし私はどちらかといえば後者、「動かしてから止める」思考で撮影を行うことが多いカメラマンだと思っています。

それは決して考えなく行き当たりばったりなのではなく、自分の思考と可能性を制限しないための、ある種の作戦だと考えているからです。

 

しかしこの時はわずかながらいつもと違う思考で撮影を組み立てたように思います。

理由は主に2つ。

上手く使いたい光がそこにあったことと、この光で表現をしたい被写体が目の前にいたからです。

 

いつかの写真分析でも光を選択することについて書いた覚えがありますが、いくらいい光があったとしてもそれが被写体にそぐわなかったり、状況に適切でなければその光を使うこと自体悪手になってしまうこともあります。

が、この時は自分の規定する条件が整ったように思いました。

 

見る人によっては私らしくない写真だと思うでしょう。私自身はそう思います。

私は考えのないカメラマンではないけれど、衝動的なカメラマンではあると自負してはいますから。

 

状況を理解し、思考を重ね、準備を行い、ピースを当てはめていく。

いつもと同じといえば同じなのですが、足し算引き算は入念に。

足しすぎる自分の癖を把握し、被写体に合わせて引き算をしていく。

脳みそに汗をかく感覚というのは非常に心地よいものです。

 

私の中での最後のピースはポージング。これをわざとらしくなく、流れの中で偶発的に誘発させることができれば、それは写真を完成させる最後のピースとなります。

自然(偶然)な瞬間というのは我々がやらせることでは決して生まれないと私は考えます。

私が撮るのはアート作品ではなく、いつかの誰かのための写真でありたい。

よくいわれる「その子らしさ」「自然な仕草」といった定義の難しいものを、私なりに考え、美しく表現していきたい。

 

だからこそ毎回同じ写真というものはどこにもなく、言い訳がましくいえば、きっと私はこの写真と全く同じものを撮れることは二度とないのでしょう。

 

同じインテリア、同じ衣装、同じ光だろうと表現されるものは違います。

「人」が違うのですから。

 

美しい光とは何でしょう。

綺麗な西陽?夏の日差し?光の玉ボケ?

 

たくさんの考えがあると思いますが、私は、被写体に合わせて使用されその被写体を表現している光が、より美しいのではないかと考えます。

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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