フォトジェニック


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10月のフォトジェニック

投稿日:2009/11/10

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人が良さを感じるのに色々と理由があります。写真でも同じことが言えると思います。 「かわいい」、「雰囲気がいい」というのは一種のイメージであってその写真の本質の部分を伝えるには少し物足りなさを感じます。ですから当然作り手側としてもそれを正確に説明する責任というものが発生します。受け入れられるか受け入れられないかは別として。 写真を撮るという行為にある一定期間身を置くとバランスというものに集中することになります。光のバランス、色のバランス、配置のバランスなど。絶対的にこれしかないという100%のバランスなどは存在しないかもしれません。ですが必ずCMや雑誌の一面に顔立ちが良いモデルやスタイルの良いモデルを起用するのと同じように多くの人が良さを感じる普遍的な良いバランスというのは存在すると思います。 この写真もバランスというものに集中して見てみることにします。まずは色。彼女が着ている着物が赤という個性の強い色なだけに何も注意を払わず撮影をしてしまうと彼女以上に着物がメインになってしまう写真になる可能性が高くなります。ですからその色を少し和らげる為に他の色を求めることになります。赤の補色にあたる緑があるバルコニーでの撮影は適しています。ですがまだ赤の割合に対して緑の割合が少ないので他の色も必要になってきます。下の部分にある黄色が入る事により初めてバランスが整うことになります。 また写真をずっと眺めていると流れを見つけることができることがあります。写真の骨と言うのでしょうか。右上から左下に流れるイメージが見えますか?風の影響を受けた天蓋を見るとその流れを見つけることができます。ただその天蓋だけを見てもそのイメージを伝えるには少し弱い気がします。ではそれが他のどの部分にあるのか。被写体の首の角度と手に持っている花の位置がその同じ様な流れを感じさせてくれてはいませんか?もし違う角度で首を傾げていたら。。。このイメージを伝えるのであればこの角度で首を傾げこの位置で花を持ち見ていなければいけないということになります。 全体的な「流れのバランス」というのも大きく人に印象づける要素の一つになります。 ここまでバランスの話をしてちょっとしっくりこないという方もいらっしゃるでしょう。 それは「和」というものを考えた時に違和感を感じるからではないでしょうか? 七五三の写真と言えば日本ならではの場所で撮影する割合が多くそれ以外の場所での撮影が何かアンバランスであるかのように捉えられます。確かに日本人である以上「和」というものに拘りを持つのは理解できますし、「和」の良さというのも勿論あります。 七五三の写真の目的が「着物を着ている写真」であれば撮影のセット、道具、全てを「和」に合わせた方が統一感、雰囲気、イメージは間違いなく上がるでしょう。 ただここで混同してはいけないのが「七五三=着物の写真」ではないということです。七五三の写真を撮るという行為がただ単に着物を着て姿勢良く立ちカメラの方向を向くのであれば何か物足りなさを感じます。その物足りなさを感じる理由は七五三という文化が何故生まれたかというところまで遡れば分かると思います。その起源までお話すると長くなりますが結局日本の文化である七五三というのはここまで無事に育ってくれた子供に対しての感謝、祝福する行事であり、七五三の写真を撮る過程においてもそれが中心になければいけないということです。 ですから写真の中心が着物ではなく「その人(被写体)」でなければいけないのです。中心が被写体であればその被写体が持っているイメージ、雰囲気に合わせて全てを決定していくことになります。 また今までは受け入れられなかったものが流行の最先端になる時代です。それは今までのものとは何か違う、他にはない新しいものを得たいという想いが今の時代を生きる人は強く、その想いが今の時代の流れを作っているのではないでしょうか。写真もその流れに応えていかなければいけません。 皆さんもニューヨークの雰囲気で七五三写真を撮ってみませんか?

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