眼で見て感じたものを色あるもので表現してあげたい

あなたをあなたらしく、十人十色という言葉があるように

 

 

とびらの先に佇む長い前髪と黒髪にストレートヘアがよく似合う彼女。

今回ライフスタジオという空間に久しぶりに入っていくということで初めは緊張した表情を見せていましたが、

私の方から話しかけるとすぐに表情を和らげ質問には笑顔で答えてくれました。

またその頃、まだ少し恥ずかしがり屋さんだった妹との会話には妹の背中をそっと押してあげるかのように声をかけ、

ママとスタッフとの打ち合わせ中には真剣な表情でこちらを眺めているようでした。

人は話す内容と話す声、そして見た目でその相手を判断するといわれています。

私は最初の段階で、彼女が２人姉妹の姉らしく優しくもしっかりとした性格で、その性格が表へとよく現れているように感じました。

 

コンーディネーターとヘアメイク専門で撮影に入る私の役目は、その子の印象を最大限に見える化し表現することだと考えています。

その表現方法として分かりやすいもので洋服やヘアメイクであると・・・。

 

私はオーバーサイズの白シャツと白色のカボチャパンツ、そしてパステルカラーの靴下を彼女に勧めました。

この３点セット与える印象はゆるさと抜け感。

これは彼女の優しさとマッチさせるようにしました。

またヘアスタイルは洋服との相性も考え、毛先とお顔周りはゆるく、

大人っぽさが印象的な彼女のポイントを完全に打ち消さないように巻き髪で表現しました。

巻き髪が人に与える印象は大人っぽさや女性らしさ。

ただ巻き髪の中でも全体を強く巻いてしまうと強いイメージを与えてしまうため、

今回はそうではなく彼女の性格を表現するために、お顔周りをメインにゆるいカールを加えていきます。

 

モコモコのお布団に淡い色味の布とクッションで揃えられたインテリア。

後は彼女のいい表情を待つのみ。

彼女だけの時間を与えると彼女は一点を見つめていました。

ゆるっとした雰囲気に包まれる彼女の瞳は何倍もの優しさを感じました。

その瞬間にシャッターを切ってくれたカメラマンの椎葉さん。

今、彼女の素直な姿が残せた！そう感じました。

 

十人十色という言葉があるように、その子の性格を一目でわかるように姿形で表わしてあげたい。

あなたにあなたらしい色を付けてあげたい。

これが私の気持ちです。

 

photographer:shiiba

 coordinator:saya

 

written by saya