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国分寺店
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想いを形に

投稿日:2018/9/13

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私たちは色彩豊かな世界を生きています。

その為、写真でいえばモノクロ写真よりもカラー写真の方がより現実的な印象を受けます。私たちが普段生活しているときに目にするモノにより近いからです。

普段見慣れているものから何かが欠如した時、私たちは頭で勝手に足りない部分を補ってものを見るそうです。写真に写る赤ちゃんの髪は柔らかでまだ真っ黒ではない優しい茶色、肌は真っ白で、、、、など自然と自分の世界でモノを見ます。私はこのように見る人自身に補ってもらう行為がある事で、写真がよりその人の中へと入っていくのではないかと思います。

 

同じ写真をみても、その人だけの世界が広がる。

そんな力がモノクロ写真にはあるのではないでしょうか。

 

ママはこの子のお兄ちゃんの時もお姉ちゃんのときも授乳シーンを写真に残しているそうです。そこには私たちには推し量れないママだけの想いがきっとあるはずです。

 

授乳シーンを撮り始める時に「この前1本ミルクを飲めたから、もうすぐ授乳も卒業なんです」と話してくれたママさん。この時間が永遠に続くわけではないと気付いたとき、記録になるだけじゃない、ママの思い出にも残る、ママの想いに少しでも寄り添えるようなそんな写真を残したいと思いました。

 

ママさんが話してくれたように、赤ちゃんが授乳する期間はあっと間に終わってしまいます。その時を「あの時」ではなく、永遠に残せるよう、現実感のなくなるモノクロ写真で撮影しました。

 

色の無い世界で大きな要素となるのは「形」です。色という情報が少ない分、写っているモノだけに集中が出来ます。しかし写真に写るものに無駄があってはモノクロの良さはいかせません。そのためこの写真を撮影する際には伝えたいものだけを残し、でも必要な部分を切らないように構図に特に注意を払いました。ピントは赤ちゃんの口元ではなく、お母さんとの手にあっています。ママの手を握る姿からは、ママとのより強い絆を目にみえる形で残せたように思います。

 

目に見えない想いの残し方に正解はありません。

でも撮影後にママさんから「あのモノクロの写真好きです!」と声をかけてもらえた時、少しはママの想いに寄り添えたのかも?と思えました。

いつか大きくなった時、ママの想いごと伝わるようなそんな写真を残していけたらと思います。

 

Coordinator:saya

Photographer:suzu

 

Written by suzu

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それは、出会う全ての人が生きている証を確認できる場所になること。
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