Life Studio Mito Photo by Suzuki この写真を見た瞬間、 写真は光で描くものだと 訴えかけられているように感じた。 そして暫く見とれてしまい、 何度も見返してしまった。 よく“光をみる”とか言われるが、 この写真は 光を知っていないと撮れない とても意図的な写真なのではないだろうか。 この場所に自然光が入る時間は限られている。 その限られた光が最大限活かされている写真。 少しでも被写体の配置や撮る方向などを間違えば、 印象的な写真になるどころか、 光が顔に当たりすぎた写真や 暗くて表情が分からない写真になってしまう。 被写体の視線の誘導も、 光を観る目がなければ難しい。 この“光を観る目”は、 日々の観察力と瞬時の判断力、 尽きない探求心の賜物のように思う。 “プロ”のカメラマンだからこそなせる技。 アンダー気味に撮ることでコントラストが生まれ、 光のラインが被写体を際立たせてくれている。 前ボケで立体感を作っているところにも、 創作に対するプロ意識を感じた。 そして、 恐らくコーディネーターと一緒に生み出した 髪飾りと小物の紫というポイント的な色の配置による統一感。 撮影者の写真への強い信念までも感じさせられる。 “カッコいい”を感じられる、 見ていて飽きない中毒性ある一枚。