Photogenic
越谷店
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与え与えられ・・・実感
投稿日:2014/5/9
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人に、写真に、自分自身にもっと深く入っていきたい・・・。
愛はどうやって育まれるのだろうか・・・。
私がここにいて、あなたもここにいること。
それをどうやって確認することができるのだろうか?
娘は突然私の目の前に現れた。初めて母親になる私にあなたは色んなことを教えてくれた。
愛とは、与え与えれれるということを・・・。
私の定義するいい家族写真とは何か。
答えはいつも、目の前にあるということを忘れてはいけない。
なぜならば被写体の存在あってこその撮影なのだから・・・。
家族写真は子ども一人の撮影に比べて多くの技術を必要とする。なぜならば家族写真は大人撮影という分類に入ってくるので成人を美しく撮るという大きな責任が発生してくる。
成人はいないないばぁでは笑顔にはならない。笑ってくださいと言えば、笑顔を作ってくれる。逆にそれが難しいのである。成人は基本的に、自分の作り出した自分を盾に写真に写ろうとする傾向がある。緊張と恥ずかしさと、慣れない状況の中でなかなか心から笑顔になることは難しい。フォトグラファーの私ですら同じ状況になったら同じように作り出すと思う。勿論、笑顔を作り出すことが悪いことではない。しかし、それがその人の本当の美しさだろうかと言ったら答えは別のところに存在していると考える。
そう、その別のところに存在している美しさを引き出さなくてはいけない。
その深い部分にある自然な美しさをどういった状況になったら、確認することができるのだろうか?
その答えを集中して探していた過程でこの一枚に出会うことができた。
そう、与え与えられるという関係性をありのままに感じてもらえる情景を演出すること。
被写体同士が感じあえている瞬間は、私たちも同じように感じあえることができている。
そのような信頼関係は、2時間という限られた時間の中でも簡単なことではないができる限り深めていくことは可能である。少しだけ人のことをよく知っているかどうかで、私達の中から生まれる声かけや視線や雰囲気や気遣いなどが変化していくのかもしれない。つまり、人間同士の触れ合いからうまれる写真だからこそ、人間とは何か?本当に美しいということはどういうことなのか?本当の自然な姿とはどういった状態を示すのだろうか?
深く深く考えながら、その問いに対して近づいていけるのではないだろうか?
Photo by Ouchi codi by Katsu in koshigaya
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